1960年東京の江戸川区生まれです。
職人の父と、洋裁好きな母、4歳下の弟の4人家族。
小さい頃から絵を描くのが好きでした。
しかし、中学、高校時代は特に美術の成績が良いわけではありませんでした。
それでも、高校卒業時に、将来は絵を描く仕事には着きたいなと思い、
女子美術大学の短大グラフィックデザイン科に行きました。
卒業後は、グラフィックデザイナーとして広告制作会社に勤め、終電で帰るような毎日でした。
百貨店や、化粧品会社、ファッション関係のクライアントが多かったです。
デザイナーとしての仕事の傍ら、時々そこに使用するイラストを、
描かせていただく事もありました。
そこでの仕事はとても勉強になり、刷り上がりを見ることで自分の仕事を確認でき、
楽しかったです。
結婚して子どもを授かったタイミングで会社を辞め、子どもが2歳になった時、
何の当てもなく夫も勤めていた公務員を辞めました。
一年程、退職金でハワイに暮らしたり、家族3人でフラフラ。
今考えるとその期間は、人生の夏休みでした。
我が家のお金が尽きる頃、家に姿見(鏡)が無かったことから、
夫がDIYでフレームを作りました。
出来が良かったので、輸入雑貨店をやっている知人に見ていただくと
そのお店で扱ってもらえ、さらに雑誌ananに掲載されたのです。
夫が始めた手作りのフレーム、売る場所もフリーマーケットや催事で、
全く採算など考えていませんでしたが、
住んでいる川口市が、市産品を出品するギフトショーに出展する企業を募集していました。
その出展の際、フレームの中に入れるのを鏡ではなく、絵にする事を思いつき、
入れる絵を、わたしが描くことに。
初めて人前で絵を発表する機会を得ました。
それを機に絵のご注文をいただき、イラストレーターとして、個人で活動し始めました。
後、フレーム職人の夫と絵描きの栗乃木ハルミで活動する、Crispyという会社を設立。
はや、四半世紀を超えた年月が経ちました。
振り返って思うのですが、人生は思ってもみないことが起こるってことです。
そして無駄な事は起きません。
全てが役に立っています。
わたしが今、絵描きでやっていってるのは、
家に姿見が無かったから……です。
おもしろいですよね。
わたしの座右の銘 by巨匠のルノアールさん
『絵というものはぼくにとって、愛すべきもの、
愉しくて美しいものでなければならないんだよ。
そう、美しいものだ!人生にはいやなことが多すぎるんでね、
これ以上いやなものなんかこしらえたくないんだよ。』
愉しく、美しい物を生み出して、
この世を良い所にする一助となります。
一緒にやってみませんか?